雑記

自分の身体の声に耳を傾けること。これめっちゃ大事ですよね。突然出現する『円形脱毛症』について

円形脱毛症

昔から身体に起こる「謎の現象」には少し敏感だったように思います。

それは突然できるアザだったり、寝ている間にできた傷だったり、何もないのに痛む肩こりだったり…。
でも、ある日気づいたときには、そんな”違和感”の中でも、やっぱり少しショックだったことがありました。

そう、「円形脱毛症」。

ある朝、いつものように鏡の前で髪をとかしていたときに見つけたのです。
あれ?と。なんだか頭皮がやけに目立つ。

後ろのほうを手で探ってみると、そこには見事なまでに髪のない、丸い地肌のスペースがありました。
まるで誰かが型でも使って正確に抜いたような…あれはもう、”ミステリーサークル”そのものでした。

謎すぎる脱毛

円形脱毛症って、いまだに原因がはっきりしないそうです。

ストレスだと言われたり、自己免疫の誤作動だとも言われたり、はたまた遺伝的な要素もあるらしい。

ネットには情報が溢れてるけど、読めば読むほど「つまり、よく分かってないのね」という気持ちに落ち着きます。

これがもし頭じゃなくて、腕とか、背中とかならまだしも。
髪の毛って、どうしてこう「心」にダイレクトにくるんでしょうね…。

子供のころ、「髪がなくなっちゃう病気」と聞いても正直ピンと来てなかったけど、
いざ自分の頭に“円”ができると、もう気になって仕方がない。

都市伝説?

一時期、「シャンプーのせいで円形脱毛になる」とか、「ワクチンが関係してる」なんて噂も見かけました。

もちろん、どれも科学的根拠は乏しいとされています。
でも、そういう噂話にすがりたくなる気持ちも少しわかるんです。

だって、どうして突然、自分の髪の毛がごっそり抜けてしまうのか。
どうして自分なのか。明確な答えがないからこそ、つい、何かに結びつけたくなる。

中には「寝相の悪さ」が原因だと言う人までいて、それってもう、半分オカルトの世界。
でも、なぜか信じたくなってしまう。だって、理由がないままだと、なんとなく怖いから。

皮膚科でステロイドの塗り薬や、セファランチン、グリチロンといった体の免疫に対するものと思われる薬を処方されました。

生えそろうまでの期間は、帽子をかぶったり、分け目を変えたり、ちょっと苦労しました。

結局、私の“ミステリーサークル”は半年ほどで埋まりました。

今では「あのときの私、よく頑張ってたな」と思えるくらいには、気持ちも回復しています。

でも、あのときの「自分の中に何かおかしなことが起きている」という不安感は、今でも鮮明に思い出せます。

まとめ

「円形脱毛症」とは、身体からのサインなのかもしれません。

だけど、サインの意味は人によって違うし、原因だってひとつじゃない。

だからこそ、「これが正解」と簡単に信じるのではなく、
ちょっと立ち止まって、自分の生活や心の状態をゆっくり見直してみることが大切だと思います。

円形脱毛症を経験した今、私はこう思っています。

信じる前に、まず疑うこと。
疑う前に、まず自分に聞いてみること。
自分の身体の声に耳を傾けること。

少し遠回りだけど、それがたぶん、一番の近道なのかもしれません。